ちゃとしたレースの報告ですよ

朝は五時半に起きて、まずは化粧と、日焼け止めクリームをたっっぷーり塗りたくります。〔爆〕レースといえども、日焼けはできるだけしたくないので、かなーり念入りです。
 宿の朝食はまだなので、持参した笹巻きが朝ごはんです。もち米だから、腹持ちがいいんじゃないかと…
 とりあえず、子供たちは宿に残して、バウアに会場に連れて行ってもらいました。第二トランジッションにラン用のシューズとキャップと、カーボショッツ、ケータイをおいて、スイムの会場へ。
 そこに自転車や、そのたもろもろ降ろしてもらったら、バウアは宿に戻って子供たちと朝食です。
当然スタートの時は、家族の誰も応援にはいないわけですね…でも、今年はジムのプールで知り合ったNさんも一緒なので、心強いです。なんとゼッケン番号も二番違いで、トランジッションも近いため、いろいろお話ができて、ほんと助かりました。
 いつものことながら、ノーアップで軽くストレッチだけ…レース前に疲れることはしません〔笑〕
いよいよ緊張してきて、トイレも近くなります。スタート前に何度もトイレにはいったんですよ。
 八時三十分、第一ウェーブのスタートです。私は四分後の第3ウェーブでのスタート。結局スタート位置についてっていわれるまで、海にも入りませんでした〔爆〕
 海の水、つめたーっと思っているうちにスタート。クロールで泳ぎ始めたんだけど、海の水がにごっていて、直前の人も見えない感じ、まっすぐ泳げないし、なんだか苦しい。ふときがつくと、折り返しのブイから遠ざかるように泳いでいて、レスキューのボートの人から、あっちだよと誘導される始末。精神的に不安になってきて、途中からクロールを断念、しばらく平泳ぎでしっかり目標を見ながら泳ぐことに…でも、平泳ぎで泳ぎ続けるのはつらいので、クロールに戻したりと、一周目は無我夢中…かなり出遅れたみたい。二周目は作戦を変えて、一番内側のロープ沿いに泳ぐことに。呼吸も二回に一回にして、とにかくロープから離れないようにと。これだと安心して、クロールで泳げるな。でも、同じくロープ沿いに泳いでる人はいるから、そのときだけ隙をみて、抜かしながら、なんとか完泳。
 海から上がって、トランジッションまでも足取りは重いけど、一応走りましたよ。
 やっと自分のバイクのところまでたどり着いて、走りながら半分脱いでいたウェットスーツをぬごうとしたんだけど、やたらふらふらする。どうやら船酔いみたいな状態みたい。かっこう悪いけど、おしりをついて、なんとかウェットスーツを脱いで、靴下はいて、靴はいて、ゼッケンつけて、メットをかぶり、サングラスをして、グローブもはめて、そうそう補給もしたな。それでようやくゴー。
 トランジッション内をバイクを引っ張って、走っていったら、子供たち、お義父さん、お義母さん、おばさまたち、そしてバウアの姿が。お母ちゃんはがんばってくるね、とバイクへ。
 バイクをはじめてすぐくらいに、スコール。そりゃもう、バケツをひっくり返したような雨。前もよく見えないから危ないといえば危ないけど、体が冷えるほどではないし、みんな条件は一緒だから、それで気持ちは全く折れない。
 去年の秋からなんとかバイクが速くなりたいと、武田さんに弟子入りさせてもらった。ちょっとつらいっていうところでキープする、それができたと思う。当然、速い人からは抜かれるけど、去年ほどじゃない気がする。
 股関節の痛みも出てこなかった。鍼にいった甲斐があったかな…
 でも、途中からなんだかおしっこがしたくなってきた…スタート前にあんだけトイレにいったのになぁ…?熱中症を意識しすぎて、水分を取りすぎたのかな?そのうちおなかも痛くなってきちゃった。
 で、バイクパート終了。ランに突入。我慢してそのまま走り出したものの、おなかが痛くて、痛くてはしるどころじゃない。途中歩いて、腹痛が治まらないかをみてみたけど、全然だめだったから、遅くても、とにかく走り続けることに。コース途中にトイレを発見したときは、ほんとにうれしかった。折り返し地点まで、ないと思っていたから。駆け込むようにして用を足したけど、身は軽くなったけど、おなかの痛みは相変わらず…どうやら腹筋が痙攣を起こしているらしい。なんどもリタイヤを考えたけど、「私の本気はこんなもんじゃないだろう?」と自分で、叱咤激励して、遅くてもとにかく一歩一歩進む。そのあいだ、抜かされる、抜かされる。気持ちが折れそうになるけど、知り合いのNさんや、Mさんにすれ違うたびに、「がんばです」と声かけて、自分に言いかせて、とにかく走る。本当に自分との戦い。
 おなかの痛みは引けないだろうとあきらめていたんだけど、最終週くらいから、[痛くない。]
残り三キロはとにかく猛ダッシュ。その分足や股関節が痛くもなってきたんだけど、壊れてもいいってダッシュ。 なんとか51.5キロを走りきる事ができました。
 いやぁしんどかった。
 カレーの炊き出しがこのレースの名物みたいなんだけど、すぐにたべる気にはならなかったもんね。
 すぐに帰りたくて、バイクを取りに行こうとしたら、もうエリートの競技が始まっているからと、締め出しをくらって、トライスーツ一丁の姿で待ちぼうけを食らわされて、体も冷えちゃったし。その間にへんなカメラおたくおじさんからはつかまっちゃうし。なんだか散々な目に。
 こんなつらい思いは一年に一回でいいな。
 でも、一年に一回ぐらいはこんだけしんどい思いをするっていうのも悪くないね。[懲りないやつ]
 で、家族はというと、スコールを避けて、ずっと宿にいたらしい…。私を応援してくれたのは、スイムとバイクのトランジッションのところだけ…
 とはいえ、ここにいたるまでのトレーニングへの理解や協力があってこその、今回の完走。ほんとに感謝してまする。