受け継いだもの
今日も朝一で、父の病院へ。
朝の日差しを浴びるのは、脳の健康のためにもいい、みたいなことをどこかで聞いたもんだから、日の早いうちに外に散歩に連れ出すのが、入院時の日課。
エレベーターに乗ると、正面に大きな鏡が。車椅子に乗っている父。後ろに立っている私。
似ている、そっくりだ。
この顔も、肩幅が広くて、骨太ながっしりした体つきも。まさに遺伝子のなせる業。
きっと、スタミナがあるとことか、働き者のところ、アウトドア好きなとこ、体を動かすのが大好きなところ、畑仕事好きなとこ、落語好き、クラシック好き、本好き、今の私を形作っているほとんどの部分で、父の影響を受けているんだね。
受け継ぎたくないものもある、融通の利かないところ、自分本位のところ…
で、私の子供たちへといろんなところは受け継がれていって…
当たり前のことなのかもしれないけど、なんか不思議な気がして
いつも父が入院するたびに、「こんな思い、なんどくりかえすんだろう?、いつまでつづくの?」って、つらいと思ってきた。でも、なんか今日は「死ぬまで、つきあうよ」って軽く思えた。こんなにそっくりな親子だから、どちらかが死ぬまでね。