Yさんのこと

 今年も横浜のYさんから崎陽軒のシュウマイが届いた。有難いことです。
いつも私たち家族のことを気にかけてくれて、シュウマイやみかんや子どもたちの服なんかを送ってくれる。
 Yさんは私の父の一つ年上でとっくに古希も過ぎている。でもとうちゃんとは違って、ばりばり現役、ちゃきちゃきの江戸っ子。とても頼もしい。二年ほど前に、バウアといろいろあってYさんに「Yさんのところに行きたいんですが・・・」と泣きついたときも、「こどもはどうする?」と聞いて、「バウアが面倒見てるって言ってます。」と言ったら、「わかった、いつでも来い」と言ってくれた。まさに横浜のお父さん。
 Yさんとは私が小学生のときからの知り合いなので、かれこれ二十年ほどのおつきあいになる。中学生のとき、Yさんが働いていた蔵王の山小屋に住み込みでバイトに行ったときには、まずは台拭きの仕方から教えてくれて、はねっかえりの私を厳しくしこんでくれた。Yさんから「あのじゃじゃ馬が、いまじゃ四人の子持ちかぁ」と感慨深げにいわれたなぁ。
 私は決して友達は多いほうではないけれど、Yさんのように私を気にかけてくれている人には恵まれている。幸せもんだ。
「自分の味方だ」と思える人がいれば、救われる。もし複数いるなら、どんなことがあったって、たいていのことは乗り切っていける。
そう思いませんか?
 そうそうYさんに最後に会ったとき、「太るんじゃねえぞ」と念を押され、さらに「おっぱいを大きくしとけよ」とご指南されたんだけど、それはちょっと・・・・・無理です。