高校の同窓会

一週間前、高校の同窓会があった。全体では三百人以上らしいが、幹事年のうちらは四十人弱ほど集まった。
女性陣は私を含めて四人。男子のほとんどは、現役時代には話もしたことのない人だったが、お互いに近況を報告し合って、楽しい時間を過ごしてきた。
今の私からは信じられないことだが、高校はいわゆるエリート校で、同窓生たちも地元では優良企業につとめていたり、公務員や先生がほとんどだ。本当に今の私の生活からは想像もできない。というより、高校の時には専業主婦で四人の子供のおっかさんをしている自分の姿など、想像もできなかった。
これが努力してきた人と、ただただ生きてきただけの人との違いなのか?
私も彼らのようになる可能性をもっていたはずなのに、とも思う。
でも、今の私は不幸せなのかといったら、それは断じて違う。どんな状況であっても幸不幸を決めるのは自分自身だと思うので、私は今も今までも幸せだ。
ただ、この何かし忘れてきたような、大きな忘れ物をしているような感覚があるのは、なぜだろう。
同窓会から一週間、子供以外に私が誇れるものはなんだろう?と、もやもや考えている。四人のお母さんであること、それもすばらしいこと。でも、私から子供をとったら、なにが残るのか?

ずっと心の中に重い石を抱えているようだ。

でも、私は今の生活で、しっかりがんばるしかない。動くことでしか、答えを見つけ出すことはできないと思う。

そう思って「生活」を大事にする位には、大人になったかな?